存じやすが寄贈する牛肉

 宇都宮市中央5丁目のステーキハウス「存じやす」が県内の子ども食堂を対象に、牛肉の寄贈先を募っている。昨年末に経営から退いた日光市内の店舗で仕入れていた牛肉約100キロを提供する。新型コロナウイルスの感染拡大で地域社会が疲弊する中、小林有一(こばやしゆういち)社長(55)は「長く地域で商売をさせてもらってきたので、地域に貢献したい」と話している。

 存じやすは1932年創業で、宇都宮市内で2店舗を構える。2019年4月、日光市石屋町のステーキハウスの事業譲渡を受け、グループとして経営してきたが、コロナ禍の中、新規事業の模索などの影響で昨年12月に撤退した。

 使用する予定だった牛肉が冷凍で残っているため、子ども食堂で活用してもらうことにした。子ども食堂は地域での子どもの居場所となっており、寄贈には仕事と家事の両立で忙しい保護者を支援する狙いもある。「子どもたちが喜んでくれたら、それだけでうれしい」と小林社長。

 牛肉は赤身でステーキや焼き肉、カレーにも合うという。1・5キロ程度の肉と存じやすのステーキのたれも寄贈する予定。

 今回の取り組みには存じやすの2店舗にコメを卸している真岡市、農業野澤元(のざわはじめ)さん(45)が協力し、コシヒカリ150~200キロを寄贈する。野澤さんは「何かできることがあればと考えていた。おなかいっぱい食べてもらいたい」と話す。

 寄贈希望団体は、団体名、代表者名、住所、連絡先、活動内容を記載し、同社宛てにファクスで申し込む。問い合わせもファクスで受け付ける。応募多数の場合は抽選。ファクスは028・637・4138。