新型コロナウイルスのワクチン接種について、佐野市は2日、かかりつけ医など身近な診療所での個別接種を中心とする「練馬区モデル」を念頭に体制を構築していく方針を明らかにした。市医師会と協議し、市内50カ所以上の医療機関で接種を受けられるよう調整していく。

 「練馬区モデル」は、個別接種を軸とし、公的施設での集団接種を組み合わせることで、短期間の接種完了を目指す体制。厚生労働省が各自治体に先行事例として周知している。

 市によると、市内のワクチン接種対象者は約10万3千人で、そのうち約3万6千人が65歳以上の高齢者。国の指定する期間内に接種を終わらせるためには、1週間に5千人以上行う必要がある。かかりつけ医での個別接種は、問診時間の短縮や市民の安心につながることなどから、導入の方針が決まった。

 多くの自治体は集団接種を念頭に準備を進めている。佐野市の担当者は「特に高齢者にとっては、かかりつけ医でワクチン接種をした方が不安もなくベストだ」と語った。

 同市は既に、ワクチン接種の体制整備などの費用3600万円の市長専決処分を行っている。