対局を振り返る渡辺王将(右)と永瀬王座=31日午後6時56分、大田原市黒羽向町のホテル花月

 将棋の第70期王将戦7番勝負第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、大田原市、下野新聞社後援)の2日目が31日、大田原市黒羽向町のホテル花月で開催され、渡辺明(わたなべあきら)王将(36)が、永瀬拓矢(ながせたくや)王座(28)を115手で破って3連勝し、通算5期目となる王将位の防衛へ王手をかけた。

 午前9時、立会人が封じ手を開封した後、永瀬王座が36手目から対局を再開した。渡辺王将が中盤以降、優勢に進め、永瀬王座は粘り強く指したが、次第に形勢が悪くなり、午後5時25分、勝敗が決した。

 対局後、次戦に向け、渡辺王将は「まだ途中経過。ちょっと間が空くので、また近くなったら作戦を練って臨みたい」と述べ、永瀬王座は「難しい局面で悪い方向性の手を指してしまっている気がする。修正して内容のいい一局を指したい」と話した。

 15年連続で参加してきた大盤解説会が中止となったため、インターネット中継で観戦した大田原市山の手1丁目、市将棋愛好会長矢板清勝(やいたきよかつ)さん(82)は「永瀬王座の最後の粘りがすごかった。初めてネットで観戦したが、対局の姿勢をよく見ることができ、良かった」と喜んでいた。

 第4局は2月13、14の両日、東京都立川市で行われる。