夏の高校野球が今年で100回を迎える。出場するのは62校59チーム。馬頭、益子芳星が単独出場を断念し、那須と足利南との4校連合チームで参戦する。

 今から19年前、第81回大会(1999年)の県大会開会式。力強く入場行進する球児たちの最後に現れ、客席からひときわ大きな拍手を浴びたのが越塚貢(こしづかみつぐ)さん(37)だった。

 ユニホームの胸には「Ashio」の文字。足尾唯一の部員だったため大会欠場を余儀なくされたが、県高校野球連盟の配慮で行進には1人で参加した。踏みしめたグラウンドの感触。越塚さんは「3年間、野球を続けてきてよかったと思った」と懐かしむ。

 一方で20年近くたった今でも、諦めきれない気持ちが口を突いた。「やっぱり試合をしたかった」。ライバルと戦えなかった最後の夏に悔しさが残る。100回目の夏-。出られなかった選手の思いも背負って、球児たちには全力で戦ってほしい。