法要の後に豆まきを行う参列者ら

 栃木県日光市湯元の日光山輪王寺別院・温泉寺で31日、恒例の伝統行事「節分追儺(ついな)式」が営まれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、菓子などをまく「がらまき」を中止にするなど、一足早い節分行事は規模を縮小して実施した。

 今年の追儺式は参列者を地元の代表者ら約10人に限定し、裃(かみしも)の着付けもしなかった。午前11時、本堂で法要を執り行った後、マスクを着けた参列者らは「福は内」「鬼は外」の掛け声とともに豆まきをした。

 例年は多くの人が集まるが、今年は少し寂しい節分に。同寺の人見良典(ひとみりょうてん)執行(しぎょう)(63)は「例年通りに行事ができず非常に残念。厄を払う行事であり、一日も早いコロナ収束を祈願した。来年はがらまきなどができる事を願っている」と話した。

 全国でも珍しい温泉のある同寺では、地元の子どもたちに参加してもらうために毎年、1月最後の日曜日に追儺式を行っている。