2017年度の1年間に県内で野生のツキノワグマが目撃された件数は55件に上ったことが、24日までに県自然環境課への取材で分かった。前年度より約4割減少したが、同課は「生息数は大きく変化していない」とみている。本年度は4、5月で計8件。目撃場所の多くは山林だが、中には学校の敷地内というケースもあった。目撃件数は例年6月以降、夏場に急増する。同課は「出没例のある場所には、できる限り近づかないでほしい」と注意を呼び掛けている。

 同課によると、目撃件数は新聞報道などに基づく。17年度は、16年度を40件下回った。16年度はドングリなど木の実が不作だったため、クマが餌を求めて人里に多く現れたとみられ、例年より件数が多かった。

 15年3月策定の県ツキノワグマ管理計画によると、県内のクマの推定生息数は461頭。同課は、目撃件数が減少しても生息数は現在も大きく変わっていないとみている。