巴波川の改良復旧事業

田川の改良復旧事業

巴波川の改良復旧事業 田川の改良復旧事業

 県県土整備部は29日、2019年10月の台風19号で甚大な被害を受けた栃木市の巴波川と宇都宮市の田川の改良復旧事業に本年度から着手すると発表した。事業費は計243億円で、期間は25年度まで。川幅の拡大や堤防かさ上げが難しい中心市街地のため、巴波川は増水時に水を流す地下水路を掘り、田川は上流と下流に調節池を設置する。

 国の国土強靱(きょうじん)化5カ年加速化対策に呼応し、着手を当初予定の21年度から前倒しした。事業費は巴波川で153億円の55%、田川で90億円の50%を国が負担する。

 巴波川は栃木市大町付近から沼和田付近まで、大通りなどの地下に約2.4キロにわたり、直径約5.5メートルのトンネルを整備する。増水時は分流施設から一部の水を取り込み、下流の放流施設から戻す。

 田川は市街地上流の岩曽地区に調節容量24万3千立方メートル、下流の川田地区に同33万6千立方メートルの調節池を設置。その間約6.5キロの川底を掘り下げる。

 台風19号では栃木市街地で2213戸、宇都宮市街地で2396戸の浸水被害が発生した。完成後は同程度の降雨量でも床上浸水を防止できるという。

 県内では永野川や秋山川など5河川でも河川の機能強化を図る改良復旧が行われている。今回の2河川と合わせた事業費は計578億円。県と市町が管理する河川全体の復旧費は計956億円となった。