王将戦第3局に向け熱戦を誓う渡辺王将(左)と永瀬王座=29日午後、大田原市黒羽向町のホテル花月

 30日から大田原市で行われる将棋の第70期王将戦7番勝負第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟主催、大田原市、下野新聞社後援)を前に29日夕、会場となる同市黒羽向町のホテル花月で渡辺明(わたなべあきら)王将(36)と永瀬拓矢(ながせたくや)王座(28)がそれぞれ、対局への思いを語った。

 今期は第1局、第2局とも渡辺王将が制し、2連勝で第3局を迎える。

 渡辺王将は「先週の第2局は内容的に白熱した良い将棋を指せた。今週も引き続き、そういう局を見せられるようにしたい」と、熱戦を誓った。永瀬王座は「スコアとしてはかなり厳しいと思っている。ただ一局一局自分なりにベストを尽くして勝負できれば、と思っている」と勝負に臨む。

 同市での対局で過去4勝1敗の渡辺王将は「ここは慣れ親しんだ場所。(会場の)支配人はいつも温かく出迎えてくれる。今年もお変わりなく、安心した」。永瀬王座は「10年ほど前に将棋の普及で大田原に来たことがある。栃木に来た回数は他県に比べて多い印象で、縁がある」と語った。

 対局は30、31の両日とも午前9時から同ホテルの5階特別室で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、恒例の前夜祭や地元中学生の対局見学会などは中止した。国の緊急事態宣言を受け、規模を縮小して実施する予定だった大盤解説会も急きょ取りやめた。