稲葉茂理事長

稲葉茂理事長

 大阪府北部で震度6弱を記録した地震では、小学校のブロック塀が倒れ、登校中の9歳の女児が下敷きになり亡くなる痛ましい事故が起きた。登下校中に地震が発生したら、子どもたちはどうすればいいのか。地震災害に備え、普段からできることは何か。NPO法人県防災士会の稲葉茂(いなばしげる)理事長に聞いた。

 地震を含めた自然災害について、稲葉理事長は「平常時からの備えができていれば、対策は8割方できていることになる」と力を込める。普段から「起こりうる災害を把握し、地震や災害が起きたらどうするのか、家庭内で話しておくことが重要」だ。

 まず勧めるのは「ハザードマップ」を持ち、親子で実際に通学路を歩いてみること。自分の足で歩き、自分の目で確認することが大切という。

 「ここのブロック塀は高くて危ない」など、どんな危険が考えられるかを子どもと一緒に確認しておきたい。塀以外にも、看板や街灯など、倒れたり落下してきたりする恐れがある箇所、段差、柵がない水路などもチェックしておいた方がよい。

 地震発生時に揺れから身を守るには、「シェイクアウト」訓練が有効だ。「DROP(姿勢を低く)」「COVER(体や頭を守る)」「HOLD ON(動かない)」という三つの基本的な動作を指す。

 実際に登下校中に揺れが発生した場合、まずは危険なところから離れるのが重要。その後、ランドセルやかばんがあれば頭の上に乗せ、何もなければ手で頭部を守る。揺れが収まるまでは、動かずにじっとする。

 揺れが収まった後は、自宅か学校かどちらに行けばいいのか迷うところ。稲葉理事長は「距離にもよるが、一般的に学校は耐震化が進み、避難所にもなっていることが多いので、学校へ向かう方がいいのではないか」とアドバイスする。