有効求人倍率の推移

 栃木労働局が29日発表した昨年12月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月を0・05ポイント上回る1・01倍で6カ月ぶりに1倍を上回った。増加は2カ月連続。季節調整ベースで前月から有効求職者数が減少し、有効求人数が増加したことが要因。同月の雇用情勢は新型コロナウイルス感染症の影響で前月までと同様に「弱い動きが続いている」とした。県内の2020年平均有効求人倍率(原数値)は、前年を0・34ポイント下回る1・06倍だった。

 全国の求人倍率は前月と同じ1・06倍。本県順位は前月から二つ上がって36位となった。

 季節調整ベースでの有効求職者数は前月比1・5%減の3万4047人で7カ月ぶりに減少へと転じた。有効求人数が3・7%増の3万4249人となり、有効求人倍率が上昇した。

 季節的要因を除いた原数値で見ると、雇用の先行指標となる新規求人数は前年同月比10・0%減の1万2614人となり、12カ月連続で減少した。

 産業別の新規求人状況を見ると、建設業が21・0%増で、2カ月連続して前年同月を上回った。各自治体からの公共工事を請け負うに当たり人手不足から求人提出が見られた。

 製造業は20・6%減少し、22カ月連続で前年同月を下回った。

 宿泊業は67・2%減少し、12カ月連続して前年同月比で減少した。首都圏で新型コロナの感染が再拡大した影響で求人が減った。

 藤浪竜哉(ふじなみたつや)局長は「ここにきて雇用を取り巻く環境が大きく変動している。有効求人倍率が1倍を超えたが、楽観はまったくできない」と話した。