県内の新型コロナ死者の内訳

 栃木県内の新型コロナウイルスの死者数が急増している。昨年12月までの死者数6人に対し、1月は27日現在で既に34人に上っている。県によると、計40人の死者はいずれも50代以上で、大半が高齢者という。死者数急増について県は、今年に入り高齢者施設でクラスター(感染者集団)が頻発し、重症化リスクの高い高齢世代の感染が増えたことが要因とみている。

 県内の死者のうち、入院中に死亡するケースは26人(65%)と最も多い。次いで高齢者施設など施設療養中8人(20%)、自宅療養中2人(5%)。死亡後の検査で感染が判明したのは4人(10%)だった。

 県発表の感染者で、初めて死亡が確認されたのは昨年8月の高齢者。以降、11月に1人、12月に4人と続き、6人とも医療機関に入院中だった。

 昨年末からの感染者の急増とともに死者も増え、1月4日には入院調整のため自宅で療養していた高齢者1人が死亡。その後も1人、自宅療養中の死者が出た。

 昨年12月末以降、足利市、真岡市、さくら市、下野市、芳賀町の高齢者施設で計6件のクラスターが発生した。15日には施設内で療養していた患者が初めて死亡。以降、同様の事例が相次いでいる。

 県の担当者は「症状に応じて優先度の高い患者から入院先を決めていくが、入院調整や移動が困難などの理由で施設で療養し、その間に容体が急変し死亡する事例が出ている」と説明する。

 1月は連日のように死者が出ており、1日当たりの最多は5人。18~26日は連続9日間、死者が確認された。県は「全国的に死者数が増加傾向にあり、本県も現状を踏まえ、今後分析していかなければならない」としている。