例年のような混雑は少なかった福袋などの「初売り」の売り場=2日午前、東武宇都宮百貨店宇都宮本店

 栃木県内百貨店の今年の初売りは、新型コロナウイルスの感染防止対策で「福袋」の販売方法が見直された。百貨店側は予約を受け付けたり、ネットを活用したりして、「密」回避につなげたという。外出自粛などが影響し、初売り全体の売上高は前年に比べて減少したが、開店前などに並ばずに福袋を受け取れる事前販売は好評だった。

 宇都宮市宮園町の東武宇都宮百貨店宇都宮本店は福袋の予約を受け付ける「年内ご予約福袋」を始めた。

 店頭で商品を確認して選ぶ「応募抽選」と、各ショップで順次予約を受け付ける「先着予約」の福袋を用意した。初売りで店頭販売する福袋もあったが、約1万2千個用意した福袋の約7割が予約販売となった。

 初売りの今月2日は開店前から4カ所の出入り口に約1600人が並んだが、昨年の約4500人からは大幅に減少した。また予約販売の福袋は5階イベントプラザに専用の売り場を設けたことで、売り場の混雑も緩和された。

 同社の担当者は「予約販売は7割分が売れた。初売りの売り上げは例年通りにはいかない部分もあったが、狙い通り『密』は回避できたので、お客さまには安心して買い物していただけた」と振り返った。

 宇都宮市インターパーク6丁目のFKDインターパーク店は約3万個の福袋を用意した。昨年12月から一部販売したほか、予約販売する福袋や、今月2日から手渡す福袋などを準備した。

 初売りの1日、インターパーク店の買い物客は例年に比べると半分以下の約2千人で、売り場の混雑は回避された。

 同店の担当者は「便利に感じていただける方は多かったと思う。コロナ禍の買い物になったが安全だと感じていただけたのではないか」という。

 また同店では福袋のネット販売が例年以上に拡大した。「ネット販売は思った以上に好評だった。来年に向けてそういったお客さまに向けたネット販売は強化したい」と話した。