沖縄戦や祖父への思いを語った牛島貞満さん=23日午後、東京都内

 沖縄県が「慰霊の日」を迎えた23日、沖縄戦の日本軍司令官だった牛島満(うしじまみつる)中将(1887~1945年)の孫牛島貞満(うしじまさだみつ)さん(64)=東京都在住=が都内で講演し、沖縄戦や祖父への思いを語った。牛島中将は、沖縄県警察部長だった荒井退造(あらいたいぞう)=宇都宮市出身=が指揮した県民疎開を、軍の立場から取り組んだ人物。貞満さんは取材に対し、本県で進む退造の顕彰活動を評価し「沖縄戦は本土防衛のための戦争でもあったので、守られた側の人々が関心を持つのは良いこと」などと述べた。

 退造が県民疎開を推進したのと同様に、牛島中将は沖縄赴任後、政府の方針に沿って疎開を進めようとした。だが当時の知事ら県幹部の反対で進まず、見かねて親交のある官僚島田叡(しまだあきら)=兵庫県出身=を知事に推薦。島田は、それまで孤軍奮闘を強いられていた退造と二人三脚で疎開を加速させたとされる。