蒸し上がった酒米を丁寧に広げる蔵人ら=26日午前8時半、小山市上泉

 朝晩冷え込む県内で、新酒の寒仕込みが最盛期を迎えている。小山市上泉の杉田酒造では26日、早朝から「雄東正宗(ゆうとうまさむね)」の純米酒などの仕込みが行われた。

 同酒造は2015年の関東・東北豪雨や19年の台風19号で被災したことを受け、釜場を増築。酒米の蒸し器も新たに導入し、今冬から使用を始めたという。

 この日の市内の最低気温は氷点下0・1度。午前8時すぎに県産の酒米約320キロが蒸し上がると、沸き立つ湯気と甘い香りが釜場に広がった。南部杜氏(とうじ)でもある杉田泰教(すぎたひろゆき)専務(44)ら3人が熱々の酒米を放冷機などで冷まし、タンクに入れていった。20~25日間ほど醸造し新酒を仕上げる。

 同酒造ではコロナ禍の影響で、飲食店に比べて家庭向け商品の販売が増えているという。杉田専務は「前年よりもいい酒にする意識で取り組んでいる。料理に合うものなど幅広い酒を造っていきたい」と話した。