ズームを使いリモートで実施した傾聴ボランティア活動

 【日光】市内の傾聴ボランティア団体「『ありのまま』日光グループ」はこのほど、オンライン会議システムを使ったリモートによる活動を始めた。新型コロナウイルスの影響で高齢者福祉施設などでの活動が行えない中、オンラインで傾聴を続けることで、高齢者に少しでも元気になってもらいたいとの思いで企画。会員らは同システムについての学習会を開くなどして使い方の習得に励み、実現した。

 「ありのまま」は2008年に発足し、現在は市内の50~70代を中心に約60人が所属。会員が市内10カ所以上の高齢者福祉施設などを訪れ、高齢者らの話し相手となっている。市民活動支援センターを拠点に、傾聴のスキルアップのための学習会なども開いている。

 だが、新型コロナの影響で施設などでの傾聴活動が難しくなったため、昨年2月下旬から活動を一時停止。別の方法で傾聴活動ができないかと模索する中、真貝秀子(しんかいひでこ)副会長がリモートでの活動を提案した。

 昨年10月、会員を対象にオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」の使い方の学習会を初めて開いた。会員のほとんどが未経験で不慣れだったが、同12月にも2回開いて習得。施設側の準備には市社会福祉協議会が協力し、同下旬に木和田島の特別養護老人ホーム「きわだの郷」の利用者を対象にしたリモート傾聴が初めて実現した。

 同団体の手塚良子(てつかよしこ)会長(80)ら5人が、真貝副会長宅からズームを通して同ホームの利用者と何げない会話をしたり、一緒に童謡を歌ったりした。同ホームのスタッフ舘野明美(たてのあけみ)さん(54)は「(利用者は)笑顔が続く良い雰囲気で楽しそうだった。コロナで活動が制限される中、生活の刺激になっている」と話した。

 今月も同ホームとリモート傾聴をした。手塚会長は「ゆくゆくはより多くの施設で、リモートによる傾聴ボランティアができるようになれば」と話している。