生息調査中に営巣地上空を飛ぶサシバの成鳥(遠藤さん提供)

電線に止まって獲物を探すサシバ(2020年5月撮影)

生息調査中に営巣地上空を飛ぶサシバの成鳥(遠藤さん提供) 電線に止まって獲物を探すサシバ(2020年5月撮影)

 【市貝】町は、町のシンボルで里地里山の豊かな生態系の指標になっている猛きん、サシバの生息状況調査の結果をまとめ、22日までに公表した。昨年春から夏にかけて実施した初の町内全域調査で、町北部を中心に34つがいの定着を確認した。町は「町が日本有数の繁殖地と裏付けられた」として、結果を今後のサシバの生息環境保全と町づくりの基礎資料にする考えだ。

 調査はNPO法人「オオタカ保護基金」(遠藤孝一(えんどうこういち)代表)に委託して行った。サシバが繁殖のため東南アジアなどから飛来し営巣、ひなを育てる4月から7月までの繁殖期に、つがいの形成や営巣場所の把握を主目的に調査した。確認できる場合は巣立ったひなの数まで記録した。

 定着が確認できた34のつがいのうち、18つがいは巣まで確認。このうち8カ所の巣では、ひなが各1~3羽、計16羽巣立ったことも確認できた。

 町を北部、中部、南部に分けると、特に文谷(ふみや)、田野辺、杉山、大谷津、続谷(つづきや)など町北部に24つがい、全体の約70%が生息し、サシバの生息環境保全上特に重要な地域と分かった。逆に市塙(いちはな)、赤羽など中・南部全体では計10つがいとまばらだった。