兵庫県で10日まで開催された全日本高校女子サッカー選手権で、ともに3年生で栃木SCレディース出身のDF宮本仁奈(みやもとにいな)、FW鈴木杏梨(すずきあんり)が所属する藤枝順心(静岡)が2連覇を果たした。通算5度目の優勝は常盤木学園(宮城)と並ぶ史上最多タイで連覇は史上4校目の快挙。全試合に先発出場した宮本は「プレッシャーから解放されてほっとしているし、うれしい」と笑顔で振り返った。
矢板中出身の宮本はAS栃木、星が丘中出身の鈴木は細谷SCで本格的にサッカーを始め、中学からチームメートに。「全国制覇できる学校に行きたい」(宮本)、「親元を離れて人としても成長したかった」(鈴木)と強い思いを抱き、ボールをつなぐスタイルを前面に押し出す名門・藤枝順心の門をたたいた。