PRチラシを手にCFへの協力を呼び掛ける平野代表=20日午前、益子町内

CFでモニュメントの制作を目指す益子エール実行委のPRチラシ

PRチラシを手にCFへの協力を呼び掛ける平野代表=20日午前、益子町内 CFでモニュメントの制作を目指す益子エール実行委のPRチラシ

 栃木県民芸協会や「益子×セントアイヴス100年祭事業実行委員会」でつくる「益子エール実行委員会」(平野良和(ひらのよしかず)代表)は、人間国宝の陶芸家濱田庄司(はまだしょうじ)の渡英で始まった益子町と英国セント・アイヴスの国際交流100年を記念し、両地にモニュメントを設置する「“益子エール”未来に繋(つな)げるプロジェクト」に乗り出す。22日から200万円を目標にクラウドファンディング(CF)で支援金を受け付ける。

 新型コロナウイルスの影響で100年祭事業が延期となる中、今夏の完成を目指し、新型コロナを乗り越える決意や次の100年に向けた絆の象徴とする。

 スペイン風邪が世界的に流行していた1920年、濱田は英国を代表する陶芸家バーナード・リーチと海を渡り、英国南西部のセント・アイヴスに工房「リーチ・ポタリー」を開窯した。当時と同じような感染拡大状況下でも、志を抱いた濱田の思いと共に交流の継続や「世界の益子」を発信しようと、益子エール実行委が準備を進めてきた。

 モニュメントは「陶」のつながりなどをコンセプトに今後デザインを固める。濱田の孫で濱田庄司記念益子参考館長の濱田友緒(ともお)さん(53)と、人間国宝の陶芸家島岡達三(しまおかたつぞう)さんの孫で島岡製陶所代表の陶芸家島岡桂(けい)さん(42)が監修する。

 完成作は参考館とリーチ・ポタリーに設置する方針。制作状況はホームページで随時公開し、9月中旬のお披露目を予定している。CF支援者への返礼品は、濱田庄司と島岡達三さんの代表的なデザインを用いた豆皿やましこ悠和館宿泊券など多数を用意している。

 前益子町長で県民芸協会長の平野代表(75)は「コロナ禍で社会的な距離は取っても、精神的な結び付きは保ちたい。未来へ引き継ぐモニュメントにしたい」と協力を呼び掛けている。

 募集期間は3月22日まで。(問)受け付け事務局028・678・9444。