定例記者会見に臨む福田知事=20日午後、県庁

 福田富一(ふくだとみかず)知事は20日の定例記者会見で、栃木県内における新型コロナウイルスの感染状況について「厳しい状況は続いているが、着実に感染者は減りつつある」との見方を示した。新型コロナ特別措置法に基づく県の緊急事態措置が14日に始まってから20日で1週間が経過し、直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は25人まで減少。福田知事は「夜間の人通りも少なくなった」と評価しつつも感染者数は高止まりの水準にあり、引き続き事業者や県民への協力を求めた。

 栃木県は13日に緊急事態宣言の対象区域に追加された。県は14日から2月7日まで、県内全域の飲食店に営業時間の短縮を要請している。

 県内の新規感染者数は昨年末から急増し、今年に入ってからは100人を超える日が続いた。8日には過去最多の150人に上ったが、14日以降は40~90人台で推移している。

 宣言前に約45人だった直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は、20日現在で25.5人に減った。ただ、いずれも政府の対策分科会が示す4段階の指標で最も深刻な「ステージ4」(爆発的な感染拡大)に該当したままだ。

 福田知事はクラスター(感染者集団)が全体の感染者数を押し上げているとみて、「クラスターの発生を抑えることで、『ステージ3』(感染急増)に向かうスピードが速まる」と強調した。

 一方、民間会社の調査によると、人出の減少率が昨年春の緊急事態宣言時は約30%だったのに対し、今回は約20%にとどまっているという。福田知事は「県民一人一人の行動変容が重要だ」と訴え、改めて不要不急の外出自粛を求めた。

 無症状者や軽症者が過ごす宿泊療養施設は宇都宮、県南の計2施設が稼働しているが、今後は2月上旬に県北1施設、2月中には県央でも1施設の開設を目指す。