出流山満願寺の本堂前で奉納用のそばを打つ職人たち

 【栃木】大寒の20日、そばどころで知られる出流町の出流山満願寺で、寒ざらしそばを奉納する「大寒祭(寒ざらしそば祭り)」が開かれた。地元のそば店などで組織する出流観光会のそば職人3人が、「新型コロナウイルス退散」の思いを込めてそばを打った。

 同祭は例年参拝客でにぎわうが、13回目の今回は新型コロナの影響により関係者のみで実施。出流山山中で身を清める滝行も中止し、規模を縮小した。

 この日は身を切るような寒さの中、そば職人たちが同寺本堂前で熟練の手さばきによるそば打ちを披露。その後、そばを本堂へ奉納し、護摩祈祷(きとう)を行った。

 同会の石山英男(いしやまひでお)会長(51)は「一日も早く元の日常に戻れるよう祈願した。観光会一同、団結して乗り越えていきたい」と話した。

 寒ざらしそばは、ソバの実を冷水にさらし乾燥させることで雑味が抜け、甘みや香りが増す。2月末まで出流地域のそば店で楽しめ、テークアウトも可能。