レバー式の取っ手に交換された水道で手を洗う児童たち

 高根沢町は新型コロナウイルスやインフルエンザの感染リスクを減らすため、今月、町内小中学校や町立保育園、学童保育所内全ての水道蛇口の取っ手を回転式からレバー式に交換した。新設校の自動水栓を除き、蛇口の全交換は県内他市町に先駆けた措置という。加藤公博(かとうきみひろ)町長は「子育て世代が学校などの休業なく安心して過ごせる環境を徹底するため、感染症対策に万全を期していく」と話している。

 新型コロナの第3波とインフルエンザの同時発生を危惧した町は昨年11月、小中学校計8校の1248個、町保育園と学童保育所計5カ所の98個の蛇口取っ手の交換を決定。予算は予備費を充てた。

 取っ手は長さ約13センチのレバー式で、子どもたちが肘や手の甲を使って簡単に開け閉めできることが特長。

 交換作業は12月に始め、学校の冬季休業期間も含めて約1カ月で完了した。町教委は「まとまった数の部品(蛇口)をメーカーから確保するのが大変だった」と振り返りながらも、早期実現に胸をなで下ろす。交換数が最も多かったのは阿久津中で、校舎棟191、特別教室42、体育館9、外部水道32の計274個に上る。

 阿久津小では19日、給食前に全員が手洗いを実施。6年滝澤裕美(たきざわひろみ)さん(12)は「回転式のように同じ場所を触れずに済む。少しの力で水が出るところも良いと思う」と話した。

 蛇口の取っ手に関しては、都内で今月発生した新型コロナ集団感染が歯磨きなどで使っていた洗面所の回転蛇口を介して広がった可能性が高い-などの報道を受け、メーカーへの問い合わせも増加しているという。