昨年6月、拝観を再開した直後の日光東照宮の様子

日光東照宮の月ごとの参拝者数の推移

昨年6月、拝観を再開した直後の日光東照宮の様子 日光東照宮の月ごとの参拝者数の推移

 世界遺産・日光東照宮の2020年の参拝者数は108万604人で、前年に比べ半減したことが19日までに、東照宮への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため4月中旬~5月末に実施した拝観停止や、団体客の大幅減少などが影響。感染が広がった3月以降は全ての月で前年同月を下回った。県内屈指の観光地における新型コロナの影響の大きさが、改めて浮き彫りとなった。

 最近30年間でみると、20年は東日本大震災が発生した11年の142万2317人を大きく下回り、最も参拝者が少なかった。

 年間の参拝者数は前年比107万4965人減った。前年比の減少数が最も大きかった月は、拝観停止で参拝者がゼロだった5月。前年の同月は23万3561人の参拝があった。次いで4月は前年比16万8823人(約95%)減の9366人、6月は14万2685人(約80%)減の3万5555人に、それぞれとどまった。

 一方、秋の紅葉シーズンは10月が7万5815人(約32%)減の16万686人、11月が3万9569人(約16%)減の21万1449人で、春夏に比べて秋以降の減少幅は小さかった。東照宮の担当者は「『Go To トラベル』などで比較的外出できる雰囲気があったのでは」とみる。

 このほか、修学旅行などの学生団体は13万7051人(約55%)減の11万2406人、一般団体は12万3585人(約90%)減の1万3731人となり、団体客の来訪が少なかった。昨年の特徴について、担当者は「車で訪れる人が多く、参拝者数は減っているものの紅葉シーズンなど駐車場の利用が多かった」という。

 栃木県は再び国の緊急事態宣言の対象区域となり、コロナ禍は収束の兆しが見えない。担当者は「引き続き気を緩める事なく感染対策を継続させていく」としている。