丹念に作り上げられるひな人形=19日午前10時40分、佐野市植下町

 ひな人形の産地として知られる栃木県佐野市で、3月3日の桃の節句に向けて人形作りが大詰めを迎えている。

 佐野市植下町の人形工房吉貞では、吉田哲也(よしだてつや)社長(59)を中心に年間を通して作業を行う。一つ一つが手作業。人形に着せる衣装の作成や、わらを使った胴体に綿で肉付けをしていく作業など、細部まで200以上の工程を要するという。

 19日は、きらびやかな衣装に身を包んだ人形に手や頭部を取り付け、衣装が重なる胸の部分の柄合わせなどを行った。吉田社長は「ひな飾りには『女の子が幸せになるように』と、いろいろな祈りやメッセージが込められている。(女の子が)触ることで、厄災を人形に移し封じたいという願いもある」と解説した。