牛すじの煮込み

有野屋の店内

牛すじの煮込み 有野屋の店内

 冷える日が続くと、熱々の煮込み料理をさかなにくっと日本酒を飲みたくなる。

 日光例幣使街道沿いにぽつんとたたずむ「別格地酒和食処 有野屋」で頼んだのは「牛すじの煮込み」(税抜き950円)。器には牛すじと豆腐がグツグツ、湯気とともに甘辛い匂いが立つ。酒が進みそうだ。

 まずは牛すじをひと口。歯ごたえのある肉はしっかりと味が染みている。脂は少なく、くどくない。なめらかな豆腐に、ネギや水菜もいいアクセントになる。日本酒も合う。体の芯から温まる気がした。

 店主の上田富春(うえだとみはる)さん(47)が仕込みに3日ほどかけるという手の込んだ一品だ。国内産の牛スジ肉の余分な脂をカットし、下ゆでなどを丁寧に行う。砂糖やしょうゆで味付けし1日寝かせることで、味に深みが増す。「香りの良い日本酒と相性ばっちりです」

 師事した親方の教えから「酒があっての料理」が持論。自身も新酒の展示会に足を運ぶなどし、季節ごとに香りや味の異なる日本酒を厳選し取りそろえる。上田さんは「人の出会いとお酒は大きく関わる。『楽しかった、また会おう』と思えるような、お酒が飲める場を提供していきたい」と話した。

 ◆メモ 栃木市平柳町1の35の11。午後6~11時。月曜定休。(問)0282・22・0268。