あん肝とかぶのくわ焼き

「蔵の街」の雰囲気に包まれた店内

あん肝とかぶのくわ焼き 「蔵の街」の雰囲気に包まれた店内

 本当は教えたくない。大切な人とこっそり行きたい店だ。

 明治期の見世蔵を改装した建物で、重厚な観音開きの扉が目印。カウンター奥の水槽には、金魚が揺らめく。柔らかな明かりの店内は、蔵の街ならではの情緒に包まれている。

 注文したのは「あん肝とかぶのくわ焼き」(税別850円)。軟らかいかぶとムニエルにしたあん肝を、ミルフィーユのように重ねた和洋折衷の逸品だ。あん肝はフォアグラのような触感で、しょうゆダレとの相性も抜群といえる。

 オープンは今年8月。店主の飯野貴裕(いいのたかひろ)さん(35)は「人と同じことが嫌で、こだわってしまうんですよね」と笑う。確かに、職人の技が光るメニューが並ぶ。栃木市の魅力を知ってもらおうと、地場産品を料理に取り入れているのも特徴だ。

 今の時期は「アイナメの唐揚げ なめこあんかけ」(税別1千円)もお薦め。北海道産のアイナメとあんかけが凍えた体を温めてくれる。

 店名は「くらのこ」ではなく「くらのね」と読む。飯野さんがねずみ年生まれだったことから、名付けたという。

 ◆メモ 栃木市万町4の1(とちぎ蔵の街観光館内)。午前11時半~午後2時半。午後6~11時ごろ(早く閉店する場合もある)。月曜定休。(問)0282・51・9156。