宇都宮市と芳賀町が進めるJR宇都宮駅東側の次世代型路面電車(LRT)整備事業で、開業が予定の2022年3月に間に合わず、両市町が1年程度延期する方針を固めたことが18日、複数の関係者の話で分かった。一方、総事業費は見込みから約190億円増え、1・4倍の約650億円に上ることも判明。大規模な地盤強化など追加工事が必要になったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による工事、資材調達の遅れなども影響したとされるが、見込みの甘さへの批判は必至だ。
駅東側区間は駅東口から芳賀町の芳賀・高根沢工業団地までの14・6キロで、18年6月に着工。停留場19カ所と、マイカーなどからLRTに乗り換えるトランジットセンター5カ所、車両基地などを整備中で、清原工業団地内ではレール敷設も始まっている。最初の車両は今春、納入される予定だ。
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