県内で過去最多となった2017年度の児童虐待対応件数について、専門家からは「氷山の一角」と指摘する声が上がっている。今年に入ってからも虐待事件が後を絶たないほか、関係者は「一般市民が通告まで踏み切れないケースもある」とみている。一方、虐待防止に有効とされる行政から警察への情報提供については明確な基準がなく、ガイドライン(指針)策定を求める声も根強い。

 県内では今年、交際相手の長男=当時(3)=に熱湯を浴びせ約1カ月のやけどを負わせたとして5月、傷害容疑で男が逮捕された。後を絶たない虐待事件に、県警は学校や地域の集まりで「疑われる事案があれば、知らせてほしい」と呼び掛けるなど広報活動を展開している。