男子シングルス準決勝で敗退した吉田雅己=丸善インテックアリーナ大阪

 卓球の全日本選手権最終日は17日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われ、東京五輪代表同士の決勝となった女子シングルスは石川佳純(いしかわ・かすみ)(全農)が伊藤美誠(いとう・みま)(スターツ)に4-3で逆転勝ちし、5大会ぶり5度目の日本一に輝いた。準決勝では16歳の木原美悠(きはら・みゆう)(エリートアカデミー)を4-2で退けた。

 準決勝で前回女王の早田(はやた)ひな(日本生命)に4-3で競り勝った伊藤は決勝では3-1から3ゲームを連取され、2大会ぶりの優勝を逃した。

 男子シングルス決勝は及川瑞基(おいかわ・みずき)(木下グループ)が森薗政崇(もりぞの・まさたか)(BOBSON)に4-3で競り勝ち、初優勝を果たした。

 吉田雅己(よしだまさき)(栃木県スポーツ協会)は準決勝で及川に2-4で敗れて2年連続の3位。第1ゲームを8-11で落としたが、第2ゲームから11-6、11-4と連取して一時リードした。しかし第4ゲームは僅差で追う展開を8-11で失うと、第5、第6ゲームも連続で奪われ、初の決勝進出はならなかった。

 11日から行われた大会は新型コロナウイルスの感染防止のため観客を入れず、シングルスのみで実施された。

■勝負どころ精神面課題

 ゲームカウント2-3で迎えた相手マッチポイント。自身のショットがわずかにオーバーすると天を仰いだ。吉田雅己(よしだまさき)(県スポーツ協会)は、優勝した及川瑞基(おいかわみずき)に屈し準決勝敗退。それでも2年連続の3位表彰台に「目標は達成できた」と満足感を示した。

 及川は今季Tリーグで2戦とも0-3で敗れている難敵。「戦いづらい意識はあった」と第1ゲームを接戦で落とした。だが第2、第3ゲームは積極的な3球目攻撃やサーブ変化、相手の動きを見てコースを突く冷静な試合運びで連取した。

 悔やむのが五分五分の展開で落とした第4ゲーム。「自分から攻撃がもっとできれば違っていた」と積極性がわずかに影を潜めた隙を突かれた。

 2-2に追い付かれ、「嫌な感じがした」と気持ちを切り替えられなかった。最後は3ゲーム連取で一気に押し切られ、「総合力は相手が上だった。大舞台での強いメンタルが必要ということ」と課題を受け止めた。

 札幌市出身で2015年には世界選手権の日本代表入り。2022年栃木国体に向け、本年度から県スポーツ専門員として採用された。

 「今までできなかったプレーも出るようになっている」と手応えを得た今大会。2、3月の国際大会の出場基準も満たした。充実期を迎えている26歳は「また世界で活躍したい」とさらに上の舞台を見据えた。