子どもに代わり参加者が矢を放った弓取り式

豊作と魔よけを祈願した神事

子どもに代わり参加者が矢を放った弓取り式 豊作と魔よけを祈願した神事

 鹿沼市樅山町の生子(いきこ)神社で17日、市指定無形民俗文化財の「日の出祭り」が行われた。新型コロナウイルス感染防止のため地域の子どもの参加を取りやめ、同神社の役員などに参加者を制限して規模を縮小した。

 日の出祭りは供物を神前に供える「献饌祭(けんせんさい)」や「弓取り式」などを行って魔よけや豊作を祈願する同神社の1月例祭。かつて早朝から日の出を待って神事を行ったことから、この名前が付いたといわれる。

 献饌祭ではタイや穀物、果物など42種の供物42膳を神前に並べ、山田和之(やまだかずゆき)宮司が祝詞を上げ玉串を奉った。1580年、天然痘で子を亡くした氏子が子の蘇生を願って42種の供物を神前に供えたところ、子がよみがえったという「生子大明神」由来の故事に始まると伝わる。

 弓取り式は破魔弓の神事で、例年は7歳児が矢を放ち、5歳児が刺さった矢を抜く役割を担う。今年は子どもの代わりに参加者が大蛇の目に見立てた金銀の紙を貼った的めがけ、今年一年の息災の願いを込めた矢を放った。

 高瀬一男(たかせかずお)総代代表は「日の出祭りは伝統行事なので本来の形でできないのは残念。今年は以前のように多くの人でにぎわう行事が開催できたらいいですね」と話した。