現場検証をする警察官ら=15日午前10時、那須塩原市中内

 栃木県那須塩原市の東北自動車道に架かる橋の工事現場で14日、作業員2人が生き埋めになって死亡した事故で、現場の穴に設置された土砂崩れ防止の鉄板計8枚中7枚が曲がって損傷していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、鉄板が曲がり土砂崩れが起きた可能性があるとみて、土留めの強度や鉄板が損傷した原因などについて慎重に調べている。

 死亡したのはいずれも同市、会社員の25歳男性と20歳男性。土砂崩れから約1時間後、心肺停止の状態で見つかり、搬送先で間もなく死亡が確認された。

 捜査関係者によると、橋の土台脇に掘られた穴は、横約5.5メートル、縦約1.5メートル、深さ約3.6メートル。事故当時、現場の土質はぬれて重かったという。2人は、穴の中で橋桁の耐震補強を担当していた。穴は重機で掘ったが、事故当時、重機は使用していなかった。

 県警は15日朝から夕方まで、事故現場で現場検証を行い、労基署とともに、当時の作業工程などを調べた。県警は16日、司法解剖で2人の死因を調べる予定。