新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は14日、県内での新型コロナウイルスのワクチン接種が2月中にも始まる見通しであることを明らかにした。政府が示した接種の方針に沿うもので、感染による医療提供体制への影響や重症化の危険性を考え、接種の対象は医療従事者を最優先とする。高齢者や基礎疾患がある人も早期に接種する。県は同日、県対策本部内で接種体制を整備する人員も増やし、準備を本格化した。

 14日に宇都宮市内で開かれた「しもつけ21フォーラム」(下野新聞社主催)1月例会で、海老名英治(えびなえいじ)県保健福祉部長が説明した。

 国は2月下旬までに医療従事者への接種を始める方針を示している。3月以降には高齢者や基礎疾患がある人、高齢者施設の従事者らへの接種を進め、その後にこれらの要件に該当しない人も対象にするという。

 接種の開始時期が近付く中、県は接種体制を整備する人員を14日付で5人増やし、計8人体制に強化した。今後は対象となる医療従事者数の把握や、接種場所の確保、ワクチンの卸売業者や県医師会、市町との調整を進めていく。

 海老名県保健福祉部長はフォーラムで「さまざまな形で情報を発信する。最新の情報を入手し、接種を受けられるときに、しっかり受けていただきたい」と呼び掛けた。

 一方、県は同日付で、宿泊療養施設の確保を担当する職員も15人増員した。「入院調整中」の自宅療養者は同日現在で900人を超えており、軽症者や無症状者を受け入れる施設の増設を急ぐ。

 新型コロナ対応として職員は全体で20人増となり、県は「必要な体制整備を速やかに、集中的に行う」としている。