境内で行われた護摩たき=14日午後0時5分、日光市萩垣面

 天台宗の修験道場として知られる栃木県日光市萩垣面(はんがきめん)の日光山興雲律院(こううんりついん)で14日、1年の無事を祈る恒例の「年越大祭」が行われた。新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、参拝者らは感染の早期収束などを願った。

 午前11時、結界が張られた境内で山伏による秘法の護摩たき「採灯大護摩供(さいとうだいごまく)」が厳かに行われた。ほら貝を吹き鳴らして登場した山伏は結界内に入ると、刀やおのなどではらい清めた後、護摩壇に火を付けた。勢いよく白煙が上がる中、参拝者は祈りをささげた。本堂ではこの後、一足早い豆まきも行われた。

 宇都宮市、運送業男性(79)は「商売繁盛を願い約40年訪れてきたが、今年は新型コロナの収束も願った」と話した。

 1729年に創建した同寺院は比叡山と東叡山に並ぶ道場。年越大祭は元日から2週間続く修行の満願日を祝ったことが起源とされる。