鹿屋市内での公演に向け練習に励むPPP45°のメンバー

鹿屋市内での公演に向け練習に励むPPP45°のメンバー

鹿屋市内での公演に向け練習に励むPPP45°のメンバー 鹿屋市内での公演に向け練習に励むPPP45°のメンバー

 【足利】演劇を通じて地元の情報発信に取り組むNPO法人「PPP45°」(直井康(なおいやすし)代表)は7月29日、鹿児島県鹿屋市で特攻隊について描いた朗読劇「月光の夏」を上演する。かつて多くの特攻兵が飛び立った航空基地があった同市。作品を特攻隊出撃の地で披露することで、若者を中心に戦争について考えてもらうきっかけにしたいという。

 PPP45°は2012年から市民劇団として活動し、17年5月にNPO法人となった。現在は足利市内外の20~70代の男女約15人がメンバーとなっている。

 「月光の夏」は毛利恒之(もうりつねゆき)さん作の小説。太平洋戦争時、出撃したが生き残った元特攻隊員や特攻で身内を失った肉親らの心情などが描かれている。

 劇団プロデューサーの村松永弓(むらまつひさゆ)さん(38)によると、PPP45°は2017年8月、足利市内で同作の朗読劇を披露。公演の2週間ほど前、劇に役立てようと作中に登場する鹿児島県鹿屋市などを訪れた。

 同市には太平洋戦争時に3カ所の航空基地があり、このうち2カ所から計1271人の特攻隊員が出撃して命を落とした。現地を訪れ、地元の人の「歴史を伝えたい」という思いに触れることで「自分たちの劇をぜひ鹿屋市でも上演したい」と決意したという。

 公演経費に充てようと、18年4~5月にインターネット上で資金提供を呼び掛ける「クラウドファンディング」を実施。目標金額60万円に対し約106万円が集まった。

 村松さんは「大変ありがたい。戦争が遠いものになりつつある今、若い人を中心に多くの人に見てほしい」と話した。

 「月光の夏」は8月18日に足利市民プラザでも上演予定。午後7時からで一般1千円、中高生500円、小学生無料(当日券はそれぞれ200円増)。未就学児は入場不可。

 (問)村松さん080・5473・0826。