ふるさと納税の日光市への寄付額の推移

 ふるさと納税の栃木県日光市への寄付額が昨年4~12月の9カ月間で約3億1200万円に上り、2年連続で最高額を更新することになった。返礼品の主力である市内宿泊施設の旅行・宿泊券がけん引し、初めて3億円を突破。新型コロナウイルス禍を考慮して市は本年度、旅行・宿泊券の有効期限をこれまでの1年間から2年間に拡大し、収束後を見据えて使い勝手を良くしたことが功を奏したとみられる。

 市の返礼品は約300種類。そのうち約2割が観光地ならではの旅行・宿泊券で例年、人気を集めている。ふるさと納税の寄付額がこれまでの最高額だった昨年度は、総額約2億9800万円のうち8割超を旅行・宿泊券が占めていた。

 本年度は当初、緊急事態宣言などの影響で旅行・宿泊券の動きは鈍く、代わりに目立ったのがアップルパイ、チーズケーキなどのスイーツ系商品などの返礼品。担当者は「コロナ禍による巣ごもり需要の影響ではないか」とみている。

 夏に政府の観光支援事業「Go To トラベル」が始まり、旅行機運が高まると旅行・宿泊券が本格的に動きだし、東京発着が追加された10月以降、「かなり伸びた」(担当者)という。

 市はコロナ収束後も旅行・宿泊券を使えるようにしようと、夏以降はほぼ全ての券の有効期限を寄付日から2年間に拡大。さらに、市内に昨年オープンした高級ホテルでも使える券を用意するなど、内容の充実を図ったことが寄付を後押ししたとみられる。 

 月別で見ると、例年「駆け込み寄付」が相次ぐ12月が突出した。31日だけで約4800万円が寄せられるなど、単月で9カ月間の総額の7割を占める約2億2200万円に上った。

 市の担当者は「感染拡大の現状を考えると、手放しでは喜べない。一日も早く収束して、皆さんが安心して日光を訪れてくれるようになればいい」と話している。