平和教育の場や宿泊施設として活用される旧南間ホテル

 【益子】町は7~8月、天皇陛下にゆかりがあり平和を学ぶ場や宿泊施設として活用を予定する益子の旧南間ホテルについて、運営者を募集する。現在、施設改修を進めており、オープンは来年4月以降で陛下の退位時期と近い。「益子らしさ」を運営の前面に打ち出すことも、運営者選定の条件となる。

 旧南間ホテルはかつて日光市湯元にあった。戦局悪化を受け陛下は1945年7~11月に滞在し、8月、和室の「御座所」で終戦を告げる玉音放送を聞いた。1973年、現在地に移築された。

 建物は木造2階建ての延べ床約600平方メートル。計23畳の3間からなる御座所のほか、食堂なども備え、2間からなる客室が五つ。

 来年2月までに基礎工事、水道工事、屋根や壁の塗装、客室のシャワー、トイレ整備といった改修をする。費用は約2億円で半分を国補助金で賄い、残りを企業版ふるさと納税、寄付、クラウドファンディングでの捻出を目指す。

 町は御座所を常時公開するとともに、陛下の活動や玉音放送の資料などを展示するギャラリースペースも設ける方針。

 運営者と賃貸契約を結び、賃料は売り上げの3%とする見込み。「平和を学ぶ場」との趣旨を理解し、宿泊施設運営のノウハウを持つ事業者を想定する。担当者は「焼き物や益子の食材を使った料理などを提供してほしい」とした。(問)町観光商工課0285・72・8846。