那珂川沿いの景勝地、鎌倉山を望む台地に建つ農村レストラン「まぎの」。足しげく通うファンも多い、今や有名店とも言えるこの店で4人に1人は注文するという。

 アユは那珂川で捕れた天然もの。近くの大瀬のやなや、数人の川漁師から仕入れている。「型がそろわないのが悩みだが、天然ものはやはり味が違う」と、15年前の開業当初から店を切り盛りする石川修子(いしかわのぶこ)店長(73)は胸を張る。年間400キロほども使うという。

 色よく揚がった小ぶりのアユは、かめばカリッとして、芳香が口に広がる。丁寧に下処理してあるので、川魚は苦手という人も大丈夫。天ぷらはほかに、地元の旬の野菜を中心に、今ならインゲンやツルナなど。1300円はお値打ちだ。

 そばも近隣の17ヘクタールで栽培する牧野(まぎの)の在来種の地粉ですべて賄っている。甘みがありしっかりしたコシが持ち味で、固定客の胃袋をつかんで離さない。「お盆ごろ種をまく。今年は豊作を期待してます」と石川店長。地産地消を貫く覚悟は揺るがない。

 ◆メモ 茂木町牧野249▽営業時間 平日午前11時~午後2時、土日祝日午前11時~午後3時▽水曜定休▽(問)0285・62・0333。