飲食店の明かりが消え閑散とする繁華街=8日午後8時5分、宇都宮市東宿郷2丁目

 県内の新型コロナウイルス感染急拡大に歯止めが掛からない中、県が宇都宮市内の飲食店に要請した営業時間の短縮期間が、8日夜始まった。「県内の医療崩壊は始まっている」との専門家の指摘もある中、どれだけの効果が得られるか、試練の2週間強となる。

 要請は5日の県の対策本部会議で決まった。新型コロナ特措法に基づき22日までの15日間、酒類を提供する市内の飲食店(カラオケ店を含む)に午後8時~午前5時の営業休止を求めている。応じる店舗に県や宇都宮市が協力金を支払う。対象店舗は約4千店。

 対象地域は1週間の人口10万人当たりの新規感染者数などを基に設定した。県は今後の感染状況によっては他市町での要請も検討するとしている。

 JR宇都宮駅東口の歓楽街では午後8時ごろ、要請に応じ店じまいする店舗が相次ぎ、この日から臨時休業に入った店もあった。

 付近の気温は氷点下1度ほどと冷え込み、人通りはまばら。休業を選んだ居酒屋を経営する男性(44)は「忘年会、新年会の利用もほとんどなくなり、街は沈んだ状態。協力金をもらい休んだ方が傷口は小さくて済む」と肩をすくめた。

 時短に応じた料理店の利用客の男性(70)は「要請は仕方ないが、お店がまた打撃を受けるのは気の毒」と行きつけの店を気遣っていた。