【鹿沼】市は高齢者施設の入所者、新規入所予定者、職員を対象とした新型コロナウイルス感染症検査支援事業に乗り出す。唾液による抗原定量検査で料金は全額補助する。重症化するリスクが高い入所者らの感染拡大を防止し、医療体制の逼迫(ひっぱく)を防ぐ狙いがある。

 対象は市内にある特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、認知症対応型共同生活介護事業所、軽費老人ホーム、養護老人ホーム、有料老人ホームの検査希望者。入所者約1500人、職員約2千人と見込んでいる。

 新規入所者は入所決定時、施設入所者と職員は感染拡大防止に有効と思われる時期に検査するとしており、2月からの実施に向け委託事業を検討している。実施回数は本年度1回限りで、財源は国の補助金、臨時交付金を活用する予定だ。

 佐藤信(さとうしん)市長は「昨年暮れ、市内の病院でクラスター(感染者集団)が発生、危機感を感じている。高齢者施設で感染拡大を未然に防ぐことが大切」と話す。

 県内では佐野市が市内の高齢者施設に勤める職員に対し無料で抗原検査を行っている。