東武鬼怒川温泉駅前広場=2020年4月

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の一時停止に伴い日光市の鬼怒川・川治温泉旅館協同組合が実施した調査で、加盟する28の宿泊施設で停止期間(昨年12月28日~今月11日)に発生した予約キャンセルが少なくとも3万8838人に上ったことが7日、分かった。4都県に緊急事態宣言が再び出されるなど感染拡大に歯止めがかからない中、温泉地は非常に厳しい状況に直面している。

 昨年12月24日時点の調査で、全施設が回答した。停止期間のうち年末の4日間が1万5591人、正月三が日は9330人の予約が取りやめとなった。キャンセルは同24日以降も出ており、一部で1、2日ほど休館した宿もあるという。

 鬼怒川、川治温泉は首都圏からの宿泊客が多く、都内や栃木県などでの感染者の急増がさらに追い打ちを掛けている。鬼怒川の老舗ホテルの担当者は「5日以降、キャンセルがまた増えている。今後も出てくるだろう」と危機感を募らせる。

 同組合の庄田哲康(しょうだてつやす)理事長は「今回の緊急事態宣言は前回と違うので休館の判断は難しい」とした上で、「当面は厳しい状況が続くだろう。感染が早く収束し、お客さまが安心して旅行できるようになってほしい」と話した。