緊急事態宣言の発出を伝えるデジタルサイネージの速報=7日午後5時55分、宇都宮市本町

利用客がまばらなJR宇都宮駅の改札前=7日午後6時55分、宇都宮市川向町

緊急事態宣言の発出を伝えるデジタルサイネージの速報=7日午後5時55分、宇都宮市本町 利用客がまばらなJR宇都宮駅の改札前=7日午後6時55分、宇都宮市川向町

 東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象にした緊急事態宣言の再発令が7日、決まった。「政府の対応が遅い」「効果はあるのか」-。首都圏だけでなく栃木県でも新型コロナウイルスの感染が急拡大する現状に、県民は不安と疑問を募らせている。

 「ありえないでしょ、この人の少なさは」。同日午後、世界遺産「日光の社寺」近くの土産物店。女性従業員(68)は店先の通りに目をやり、ため息をついた。例年ならば外国人観光客でにぎわう時季だが、「年末年始もガラガラだった。お客さんも来なくて、店にいるだけで疲れるよ」

 疑問視するのは、宣言の効果だ。「前回の宣言の時はコロナが怖いから外出しない人が多かったが、今回はみんな言うことを聞くのか。明日からどうなるか見通せない」と話した。

 夕方、JR宇都宮駅。埼玉県内の勤務先から新幹線で戻った宇都宮市、会社員男性(66)は「仕事が止まってしまい困るが、それ以上に問題なのは政府の対応の遅さ。菅首相はあまり表に出てこず、ウイルス封じ込めの本気度が伝わってこない」と眉をひそめた。

 前回の宣言時、高速バス路線を全て運休させた関東自動車(宇都宮市)は現在、羽田空港との往復便など一部のみ運行している。再発令を受けた対応について広報担当者は「検討段階だが、需要がなくなれば再運休せざるを得ない。県による1都3県との往来自粛要請もあり予約のキャンセルが出始めている一方、新規の予約もまだ入っている状況だ」と説明した。

 ジェイアールバス関東の佐野支店(佐野市)によると、佐野市内と都内を結ぶ高速バスは現在は19往復を運行しているが、前回の宣言時は9往復にまで減った。同支店の担当者は「今後利用客数に合わせた便数を検討する」とした。