自宅の作業スペースに座る坂本さん。パソコンにつなげたマイクに向かって朗読し、音声を録音している

 【大田原】図書を朗読して音声化する「録音図書」の製作に貢献したとして、坂本清枝(さかもとすみえ)さん(76)=若草1丁目=がこのほど、公益財団法人「鉄道弘済会」と日本盲人福祉委員会から全国奉仕者表彰を受けた。坂本さんは朗読歴35年。さまざまな図書を読みこなす豊富な知識と正確な朗読技術で、視覚障害者の知識や教養を支えてきた。「ここまで続けてこられたのはありがたいこと。声が出る限り、これからも頑張りたい」と受賞を喜んでいる。

 坂本さんは主にとちぎ視聴覚障害者情報センター(宇都宮市若草1丁目)の朗読ボランティアとして、41歳から活動してきた。センターからの依頼で、これまでに計106冊の図書を音声化し、朗読時間は977時間25分に及ぶ。文学書のほか哲学書や歴史書、外国語が並ぶ専門書といった難解な本の依頼も、一度も断らずに取り組んできた。