栃木県宇都宮市の佐藤栄一(さとうえいいち)市長は7日、新春記者会見を開き、市内全69小学校の体育館に、冷房機能の付いた空調機器を2022年度内に設置する考えを示した。熱中症の予防など、教育環境の整備と災害時の避難所として防災機能の向上を図ることが目的。小学校に先行して空調設置を進める市内25校の中学校体育館では、今年7月までに工事が完了する見通しという。

 県教委施設課によると、県内小中学校で体育館に空調設備があるのは、20年9月1日現在で塩谷町塩谷中のみ。ただ、設置に向けて検討している市町は複数あるという。

 市は小学校の体育館に設置する空調機器について、中学校と同じようにリース方式を採用する方向で検討を進めている。

 体育館は窓が多く、構造上、空間全体を効果的に冷やすことが難しいといい、市は一つの体育館に数台の空調機器を設置し、冷風をスポット的に送り出して児童生徒や避難者の熱中症予防に役立てたい考えだ。

 市内小中学校の体育館は全て避難所に指定されている。佐藤市長は「中学校に続いて小学校も速やかに設置していく。いつ起こるか分からない災害に備え、快適な避難環境も必要と考えている」と話した。

 文部科学省が全国の公立小中学校などを対象に20年9月に行った調査によると、普通教室の空調整備は93%に上る一方、体育館では、断熱性能の確保が難しいことなどを背景に9%に止まっている。