県内25市町の成人式対応

 新型コロナウイルスの感染者急増を受けて、栃木県内22市町が成人式の中止や延期を決めたことが6日、下野新聞社のまとめで分かった。中止は10市町、延期は12市町。成人の日は11日で、多くの自治体が当初10日に式典などを予定していた。大田原市は3日に開催しており、益子町は参加者にPCR検査を行った上で10日に実施する方針。延期を決めたものの日程が未定の自治体も多く、新成人の晴れ舞台は混乱が続いている。

 県は先月29日、独自に定めた警戒度を4段階で最高の「特定警戒」に引き上げた。

 これに伴い、宇都宮や日光、市貝など多くの市町が年末までに、延期や中止を決断した。那珂川町は10日の式典を中止としたが、延期するかどうかは「検討中」とした。

 自治体にとっては苦渋の決断で、各担当者は「首都圏での帰省の自粛が求められている」「感染拡大の要因となる可能性を否定できない」「市民の健康と安全を最優先に考えた」などと理由を説明した。

 一方で事実上の中止とした那須塩原市は6日、延期へと対応を変えた。「新成人同士で交流できる場を設けてほしい」という要請が多かったという。式典は行わず、秋以降で交流会の開催を模索している。当初中止とした真岡市やさくら市も延期で調整している。

 延期とした12市町のうち、足利市は10月31日、栃木、小山両市は11月7日、さくら市は5月4日と、それぞれ日程を決めた。宇都宮や鹿沼など8市町は「未定」か「秋以降」とした。下野市や塩谷町など晴れ着のキャンセル料の補助などを検討している自治体も多い。

 10日に開催予定の益子町は、新成人全員を対象に事前のPCR検査を行い、陰性を確認した上で参加してもらう方針。3日に開催した大田原市の式典には新成人約530人が出席した。