新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 福田富一(ふくだとみかず)知事は6日の新春記者会見で、栃木県内で確認した新型コロナウイルスの感染患者が、自宅療養中に死亡したことを明らかにした。亡くなったのは高齢者で、軽症のため自宅で療養していたが4日に容体が急変し、搬送先の医療機関で死亡が確認された。自宅療養中に患者が死亡した事例は県内で初めてとなる。

 県によると、陽性確認日以降は毎日、保健所が電話で健康観察を続けていたという。容体の急変前も「健康状態に異常がない」と確認しており、県の対応に誤りはなかったとしている。

 自宅療養を巡り厚生労働省は、医師が入院の必要がないと判断した場合、自宅療養を認めている。本県では「自宅療養はあってはならない」(福田知事)として、無症状者や軽症者も宿泊療養施設で受け入れる方針を示している。ただ感染者の急増によって入院などの調整に時間がかかり、事実上の自宅療養者は6日現在で559人に上っている。

 県は現在、新型コロナ患者の受け入れ先として、医療機関の317床、宿泊療養施設の3施設284室を確保している。そのうち宿泊療養施設の稼働は宇都宮市内の1施設(111室)のみで、今後は対応力の底上げのため、県南に確保した施設1棟90室も今月中旬をめどに開設する。

 円滑な受け入れに向け、福田知事は「宿泊療養施設の稼働率を上げる必要がある」と話し、施設内の消毒作業の手順や受け入れ患者増に伴う支援体制など、運用面の見直しを進めていくという。