「緊急事態宣言」の発出について説明する佐藤宇都宮市長=6日午後6時45分、宇都宮市役所

 宇都宮市内で新型コロナウイルス感染が急拡大している状況を受け、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は6日、臨時記者会見を開き、市全域を対象に独自の緊急事態宣言を初めて発出した。期間は31日までで、感染防止対策の徹底を改めて強く要請した。栃木県の営業時間短縮要請に応じた酒類を提供する飲食店(カラオケ店を含む)には、県に上乗せして協力金を支給する考えも示した。

 宣言では、マスクの着用や3密回避のほか、政府の緊急事態宣言の再発令が見込まれる東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県への往来や午後8時以降の外出の自粛、大人数・長時間の飲酒や飲食などを避けるよう求めた。

 市が直近1週間に発表した市内の感染者数は323人。当初は1日当たり20~40人台だったが、5日は69人で過去最多となり、6日は77人と更新した。

 佐藤市長は、保健所や医療現場が逼迫(ひっぱく)している状況を踏まえ「医療従事者を守るためにオール宇都宮で取り組む必要がある。この先を明るい社会にするために皆さまの協力が必要。ここが頑張りどころだ」と訴えた。

 県は営業自粛要請に応じた飲食店に協力金30万円を支給する。佐藤市長は市独自の支給について「県の2分の1を目安に(支給額を)検討する」とし、協力店舗を増やすための環境づくりに取り組む考えを示した。事業費を盛り込んだ補正予算案を臨時市議会に提出するとしている。

 現段階で公共施設や学校の休館、休校は考えていないという。