新春記者会見に臨む福田知事=6日午後、県庁

直近1週間の新型コロナウイルス感染者数(人)

新春記者会見に臨む福田知事=6日午後、県庁 直近1週間の新型コロナウイルス感染者数(人)

 栃木県内の新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、6日は計132人の感染が判明し、2日連続で最多を更新した。厚生労働省のまとめでは、直近1週間(昨年12月29日~1月4日)の人口10万人当たりの感染者数は24.04人で全国4番目に多く、緊急事態宣言の対象となる埼玉や千葉を上回った。同日の新春記者会見で、福田富一(ふくだとみかず)知事は「医療提供体制は危機的状況にある。感染防止対策を徹底してほしい」と改めて県民に呼び掛けた。

 新規感染者は5日に続き100人超。同日を含めた直近1週間では人口10万人当たり25.49人となり、政府分科会が4段階で示した感染状況で最も高い「ステージ4」(25人以上、爆発的な感染拡大)を超えている。

 本県では東京や埼玉、群馬、茨城などに比べ感染者数は抑えられていたものの、11月末以降に12例のクラスター(感染者集団)が発生。12月29日に83人の感染が確認されて以降、増加ペースがさらに加速している。

 福田知事は「クリスマス前後の過ごし方が数字に反映されているのではないか。特に宇都宮市では帰省や飲食を要因とする感染が確認された」と説明した上で「ここまで拡大することは想定できなかった」と述べた。

 12月1日~1月2日の感染者939人の感染経路を見ると、「不明」が最も多く414人。県などは、このうちの多くが飲食店での感染とみている。次いで「家族・同居」が273人、「職場」が93人などと続いている。年齢構成では大きな偏りはない。

 県は8日から宇都宮市内で酒類を提供する飲食店への営業時間短縮の要請を決めたが、拡大が収まらない場合は対象をさらに広げることも検討する。

 医療提供体制は、5日現在で病床稼働率が49.2%を超えるなど逼迫(ひっぱく)している。福田知事は「重症者を含めて受け入れ医療機関は手いっぱいの状態」と厳しい見方を示した。