退造の墓に花を供える部員たち

 【宇都宮】太平洋戦争末期に沖縄県警察部長を務めた市出身の警察官僚、荒井退造(あらいたいぞう)の母校である宇都宮高の野球部員22人らは5日、上籠谷(かみこもりや)町にある退造の生家を訪ね、大先輩の生きざまに思いをはせた。

 20万人超の犠牲を生んだ激戦地、沖縄の県民救済に最期まで尽力した退造の功績を学ぶ新春の恒例行事。例年は学校と生家をランニングで往復しているが、今年は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、保護者の車に分乗して訪問した。

 退造の兄の孫で、生家の当主である荒井拓男(たくお)さん(72)などの話に耳を傾けた後、退造の墓に花を供え、1人ずつ静かに手を合わせた部員たち。2年生の岸耕大(きしこうだい)主将(17)は「先輩の遺志を継ぎながら、少しでも越えられるよう強く生きていきたい」と話していた。