県は5日、宇都宮市内の酒類を提供する飲食店に営業時間短縮を要請した。感染経路を突き止めにくい散発的な感染者が同市内で急増し、さらに家族に感染させる家庭内感染の誘発が相次いだためだ。

 県によると、同市の感染者は12月29日~今月4日の1週間で204人に上り、前週から倍増した。

 感染者が60人の鹿沼市などはクラスター(感染者集団)の発生で人数が積み上がったが、宇都宮市ではクラスターの影響が限定的で、経路不明の症例が増加傾向にある。事実、5日に同市が発表した1日当たり最多となる陽性者69人にクラスターは見当たらず、37人の経路は分かっていない。

 政府のコロナ対策分科会は「経路不明の多くは飲食店での感染と考えられる」としている。同市保健所の担当者は「感染者の行動を調査すると、大人数で会食していたケースもある」と指摘。さらに、会食や経路不明による感染者が家族に感染を広げることが目立ってきたという。

 同市は5日、陽性者が最多となったことを受け、対策本部会議を開いた。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は市民へのメッセージを出し「今が踏ん張りどころ」と強調し、感染拡大防止を強く訴えた。