「県特定警戒行動」などについて説明する福田知事=5日午後、県庁

県の新たな要請

「県特定警戒行動」などについて説明する福田知事=5日午後、県庁 県の新たな要請

 県内で新型コロナウイルスの感染が急拡大している状況を受け、県は5日に対策本部会議を開き、宇都宮市全域の酒類を提供する飲食店(カラオケ店を含む)に対し、新型コロナ特措法に基づき8日からの営業時間短縮を要請した。応じる店舗に協力金30万円を支給する。県民には「特定警戒行動」として、緊急事態宣言の発令が検討されている4都県(東京、埼玉、千葉、神奈川)への往来と、午後8時以降の外出も自粛するよう求める。県立学校は感染リスクの高い活動を控えた上で通常登校を継続する。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 対策本部会議後の臨時記者会見で福田富一(ふくだとみかず)知事は「現在は4都県と同等以上の危機的状況にある。いま一度危機感を共有し、感染リスクを下げる行動を強くお願いする」と訴えた。

 飲食店への時短要請は22日までの15日間。午後8時~午前5時の営業を休止するよう求める。対象期間全てで営業時間を短縮した店舗に限り、協力金を支給する。対象店舗は約4千店。

 政府の分科会が「経路不明の多くは飲食店での感染と考えられる」との見解を示していることなどから、飲食店に限定した。

 対象地域は、1週間の人口10万人当たりの新規感染者数などを基に設定。直近では宇都宮、鹿沼、真岡など6市町で、政府の分科会が示す最も深刻な「ステージ4」の数値を上回っているが、施設などでクラスター(感染者集団)が発生している市町は除外した。今後の感染状況によっては他市町での要請も検討する。

 県内の感染状況を見ると、病床稼働率(54・9%)、確保病床数・宿泊療養室数に対する療養者数の割合(105・0%)などで過去最大を更新した。県の警戒度は4段階で最高の「特定警戒」を維持し、期間を31日まで延長する。

 今回の要請に至った経緯について、福田知事は「年末年始は飲食店や旅館・ホテルにとって命をつなぐ時季。経済も回さなければならない。だが『ステージ4』の状況が続き、要請せざるをえなくなった」と説明した。