講師の話に耳を傾ける参加者

 【佐野】自殺の危険を示すサインに気付き、適切な支援を行う「ゲートキーパー」を養成しようと、市はこのほど、市民を対象にした自殺予防対策研修会を市役所で開いた。

 年明けに自殺者数が増加傾向にあることから、例年年末に近い時期に開催している。今回は19人が参加し、佐野厚生総合病院精神神経科の山家邦章(やまがくにあき)主任部長(52)が「ストレスとこころの健康~コロナ禍との関わり~」と題して講演。ストレスと上手に付き合う方法などについて説明した。

 市によると、2019年は1人だった市内の自殺者数が、20年は11月末時点で10人を超え急増している。山家主任部長は「前年と比べて全国的に自殺者の数が約1.5倍に増えている。コロナ禍の自粛でコミュニケーションが取れなかったことが要因の一つとして挙げられる」と解説した。

 参加した犬伏下町、無職江田智子(えだともこ)さん(76)は「介護をしている人から相談を受ける機会が多い。今回の研修を受けて、改めて周りの人への声掛けを大切にしていきたいと思った」と話した。